天空の蜂 より:
2011年3月11日に発生した东日本大震灾により被灾した福岛第一原発。それにより発生した多くの事象。そのほとんどのことを15年以上前に想像により予告していることに惊愕する。15年前に原発関系者が読んでいれば、今回の原発で発生した事象のいくつかは防ぐこともできたのではと思わせてしまう。展开の面白さだけでなく、社会に対する警告をも提示しているように思う。
いまの东日本大震灾(东北関东大震灾?)に偶然ではあるが重ね合わせて読んでいる気になった。
震灾の买出しに出かけた仙台の一番町の行列待ち时间も利用し、一気に一日で読んでしまったほど引き込まれた。・・・子どもをなくした気持ちを思うとこれからも忘れられない1册になりそう。
原発の危険性と必要性。谁もがわかってはいることだが、见て见ぬふりをしている。危険は承知だが快适な暮らしは止められない。いきなり事件が起きたので、こんなぶ厚い本でどうもたせるのだろうと思ったが、航空机や原発に関しての本格的な描写や说明がものすごく详しい、それがかなりのページ数を费やしている。読んでいてももちろんちんぷんかんぷんだが、ある程度の知识があればもっと兴味深く読むことができるだろうなと。ハラハラドキドキ、そして考えさせられるサスペンス。
小说でありながら原発について真剣に考えさせられて、だからといって难しくて読みにくいものではなく、ものすごく梦中になれる、最高に热いサスペンスだった。确かに原発の存在を国民は无视していると思う。必要であり、頼っているのに、见たくない。そういう现実に焦点を当てて书けるころが东野圭吾の最大の强みだと思う。最近理系出身の作家が増えているような気がするが、彼らの作品は松本清张らのような、人の心理や日常を描く作品とは违った魅力がある。